モデルルーム見学で失敗しないポイント|見落としやすい点も解説

モデルルームのイメージ

家の新築や購入を検討するときに必ずやっておきたいのが「モデルルーム見学」です。

専門家でもない限り、図面だけ見ても実際にどんな家になるのかを想像するのは難しいでしょう。とはいえ、購入前にモデルルーム見学をしたにもかかわらず、実際に住み始めてみると「これは予想できなかった…」と後悔するケースも少なくありません。

そこでこの記事では、モデルルーム見学で失敗しないためのポイントについて、知らないと見落としてしまうことを重点的に解説します。

目次

見学の前に:モデルルーム見学は予約すべき?

予約しなくても見学することはできますが、予約しておくことをおすすめします。

万が一混み合った場合は予約している人が優先されるうえ、モデルルームによっては予約者にだけ担当者が付いて詳細説明をしてくれるケースもあるからです。

担当者とコミュニケーションを取ることで見学がスムーズになるだけでなく、質問に回答してもらうことで見落としを防ぐことにも役立ちます。

モデルルーム見学の基本的なポイント

まずは基本的なポイントですが、恐らく多くの人が重視するポイントだと思うので、詳しい説明は割愛します。

間取り・採光・風通り

部屋の数とそれぞれの広さはどのくらいか、窓の数と日当たり、風通りは最低限確認しておきましょう。あわせて、家具の配置などもイメージしながら見学するのがおすすめです。

生活動線

見た目のオシャレさなどに目を引かれがちですが、実際に生活するうえで動線はとても重要です。

  • 食卓に食事を運ぶ
  • 洗濯物を取り込んで、畳んで収納する
  • お風呂から上がって髪を乾かす など

毎日の生活や家事において、動線の悪さは想像以上に大きなストレスの原因になります。

収納の場所と容量

動線とあわせて確認しておきたいのが「収納」です。

特にリビングやキッチンの収納は後から後悔するケースが非常に多く改善するのも難しいので、念入りにチェックしておきましょう。

周辺環境

住みやすさには周辺環境も大きく影響します。

  • 駅までの距離
  • 近隣のお店
  • 近隣の建物

このような物件の外の状況も忘れずにチェックしておきましょう。

【共通】特に注意すべきポイント

ここからは、物件が戸建て・マンションをとわず見落としがちなチェックポイントを解説します。

公園のイメージ

昼と夜の違い

モデルルームはできる限り時間帯を変えて複数回見学しましょう。

午前中の東日か夕方の西日かでかなり採光の印象は変わりますし、昼間は静かなのに夜になると交通量が増えて騒々しくなるエリアもあります。

モデルルームに一度訪れただけではわからない部分がたくさんあるので、時間の許す限り物件の色々な顔を見れるように立ち回りましょう。

近隣の「木」の状況

たとえば「窓の外が公園」というロケーションは、とても気持ちが良く高評価ですよね。

しかし、公園との距離と季節によっては「木」が悩みの種になる場合があります。冬場は葉が落ちて日当たりが良かったのに、夏になると木々が生い茂って室内が薄暗くなってしまう、といった具合です。

地域によっては夏は日陰になって涼しく、冬は日当たりが良くて暖かいというメリットとも考えられますが、自分の場合はどうかもあわせて確認しておくと良いでしょう。

結露の有無・換気システムの仕様

住み始めてしばらく経たないとわからないのが「結露」です。

結露は気候や建物の構造によって起こるものなので、どんなに注意深く見学しても見た目からはほとんどわかりません。

2003年に24時間換気システムの導入が義務付けられて以来、結露問題はかなり少なくなりましたが、「新築だから結露しない」ということはありません。

構造上で結露の心配はないか、換気システムの仕様や結露にどの程度効果があるかといった点は、担当者や施工会社に確認しておくことをおすすめします。

近隣のルール

もし確認できそうであれば、町内会などの近隣のルールもチェックしておきましょう。

町内会費の金額や班長が持ち回りかどうかなど、実際に住み始めてから負担になるケースも少なくありません。

また、ゴミステーションの場所や、地域によっては除排雪の場所なども合わせて確認しておくと良いでしょう。

家具家電の設置サイズ

今使っている家具家電を新居に持ち込む場合、本体と設置場所のサイズを確認しておくと安心です。

特に問題になりやすいのが洗濯機。洗濯機パンの大きさが合わなかったり排水口の位置が合わずにやむなく改修や買い替えが必要になる場合があります。

想定外の出費を防ぐためにも、事前に家具家電のサイズを測って控えておくと良いでしょう。

設備のグレード

モデルルームの設備は、ハイグレードなもので揃えてある場合が多いことを知っておきましょう。

モデルルーム運営側としては自社の商品をより魅力的に見せたいですし、様々な人が見学に来る都合上、一番良いものを設置している場合が多いのです。

予算によってはグレードを下げたり、オプションを外さなければならないケースも出てくるので、設備のグレードやバリエーションは確認しておきましょう。

【マンション】特に注意すべきポイント

ここではマンション特有の注意点を解説します。

駐車場

駐車場の仕様

マンションの駐車場には様々なケースがあります。

  • 戸数よりも駐車台数のほうが少ない
    • 駅の近くや住宅密集地では、全世帯分の駐車スペースが確保できない場合がある。
    • 逆に、土地に余裕があり入居者以外に来客用のスペースが確保されていることもある。
  • 自走式か機械式か
    • 機械式の場合、入出庫のしやすさの違いや待ち時間が発生する場合がある。
  • 屋内か・青空駐車か
    • 屋内駐車場の場合、入庫できる車高や車幅に制限が設けられている場合がある。

このように、物件によって駐車場の事情は異なるので、車を所持している場合は必ず確認しておきましょう。

景観と階数

部屋からその地域のランドマークを眺めたいなど眺望を期待する場合は、「部屋の向き」と「眺望が良くなる階数」を必ず確認しましょう。

どちらが欠けても期待する眺望が叶わない可能性があるからです。

管理人の概要

マンションに管理人が配置されている場合は、管理人の業務内容(何をどこまでやってくれるか)、勤務状況、問い合わせ可能な時間帯などを確認しておきましょう。

管理組合などが定めるルール

分譲マンションの多くは、マンションの快適な住環境と資産価値を守るための活動を担う「管理組合」が設置されており、様々なルールが決められています。

管理組合の活動内容やルールは建物によって異なりますが、入居する区分所有者はこのルールに則って生活する必要があるため、内容は必ず確認しておくべきでしょう。

共用部分の概要

共用部分についても建物ごとに様々なルールが設定されています。

照明が切れていた場合はどこに連絡するかといった軽微なことから、角部屋で物を置けるスペースがあったとしても、消防法の関係で物を置いてはいけないといったものまで様々です。

モデルルーム見学に持参すると役立つもの

スマホを見る

最後に、モデルルームの見学で失敗しないために役立つアイテムを紹介します。

モデルルーム見学でよくある失敗は「一度家に帰らないとわからない」ということが出てきて再訪問を余儀なくされることです。ここで紹介するアイテムと補足を参考にしてもらうことで、このようなトラブルを未然に防ぐことができます。

  • スマホ
    • カメラ、コンパス、電灯、地図など、スマホはモデルルーム見学で大活躍します。
  • 物件チェックシート
    • チェック項目が多くなるので、見落としを防ぐために自作しておくと良いでしょう。
    • あわせて、持ち込み予定の家具家電のサイズも控えておくととても役立ちます。
  • スケール(メジャー)
    • 家具家電の設置場所、窓のサイズなど、見学では測っておくべき箇所がたくさんあります。
  • 物件資料
    • 資料と実物を比べて、メモを書き込める準備をしておくと便利です。

モデルルーム見学のポイントまとめ

モデルルーム見学を不備なく終えるためのポイントは「事前準備」に尽きます。

検討初期の段階であれば、まずは足を運んで楽しみながらイメージを膨らませるのも良いでしょう。
しかし、ある程度購入の意思が固まっている場合は、「確認すべきことはなにか」をある程度明確にしたうえで、実際に住むことをリアルに想像しながら見学できると失敗は大きく減らすことができます。

家の購入や新築を検討している人は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。

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