2023年インテリア関連資格の特徴と受験概要を一挙にご紹介します!

インテリア関連資格のイメージ

インテリアに関する資格といえば、インテリアコーディネーターが代表的。他にもインテリアプランナーなどの資格があり、それぞれ試験内容や生かせる就職先も様々あります。

この記事ではインテリアコーディネーターの資格のメリットを踏まえて、各資格の概要や特徴などを紹介します。

目次

インテリアに関する資格と特徴について

インテリアの資格はいくつかある中で、インテリアコーディネーターは認知度が高いのが特徴です。
その他の資格を4つ紹介しますので、特徴を比較してみましょう。

インテリアコーディネーター

公益社団法人「インテリア産業協会」が実施するインテリアコーディネーターの試験は、居住者が住みよい空間で暮らすための助言やインテリアのプロフェッショナルを認定する試験です。

住みよい空間に必要な内装や家具といったインテリアには様々な材質・種類があります。幅広い知識を持ち、インテリアの選定や配置などを踏まえたアドバイスをしていくのがインテリアコーディネーターの仕事です。

住宅やマンションにおける部屋の内装・プランニングができることから、ハウスメーカーやデザイン事務所をはじめ、インテリアショップやショールームなどの職業で優遇されます。また、インテリアアイテムの知見が深まることから、商品や住宅設備、建材などの会社への転職も有利になるのが特徴です。

インテリアプランナー

公益財団法人「建築技術教育普及センター」が実施するインテリアプランナー試験は、インテリアを考える上での計画から工事(施工)、法規などを踏まえたプロフェッショナルを認定する試験です。

資格の特徴として設計製図試験があるためインテリアだけでなく、建築士の業務も含めた設計能力を持つ者にインテリアプランナーの称号が与えられることが挙げられます。

住宅やお店などの建築物の構造・設備を考慮した上で、インテリア空間の計画や設計ができるという証明になるため、設計事務所や工務店への転職の際にも優遇されるでしょう。

歴史が少し浅く、全国の登録者数は令和3年で5,900人ですが、なかには資格を得て独立する人もいるようです。

インテリア設計士

一般社団法人「日本インテリア設計士協会」が実施するインテリア設計士の試験は、西洋や近代、日本のデザインの歴史から、インテリアの材料といった知識、内装や家具などのインテリアに関する知識が問われます。

とくに1級は、インテリアコーディネーターや建築士などの資格、または実務経験(実務経験のみの場合は5年以上)などがないと受験できないことから、設計に関わる業務で活躍しやすいのが特徴です。

インテリア設計士の資格取得者は、顧客と相談しながら商品を説明するのではなく、図面などを見ながらコーディネートを考える業務を担う人が多いです。

マンションリフォームマネージャー

公益財団法人「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」が実施するマンションリフォームマネージャーの試験は、マンションのリフォーム需要の高まりから設立されました。

マンションにおける住戸部分の内装や設備に関する計画などが試験範囲となるため、マンションを扱うリフォーム会社や不動産会社に就職する際には有利に働く資格です。取得することでマンションリフォームに特化したスペシャリストとして活躍できます。

ホームステージャー

一般社団法人「日本ホームステージング協会」が認定するホームステージャーの資格は、インテリア関連の知識に整理整頓などの知識を加えた資格です。

日々の暮らしの中でインテリアの変更や掃除・片づけなどに関する知識があると便利となる中、ホームステージャーの資格を学ぶことで解決につながります。

インテリアコーディネートを踏まえた部屋作りにもつながるため、物件を売る際に内見者に部屋の使い方・コーディネーターを提案ができるようになる資格です。
そのため、不動産会社や賃貸の販売を担う職業や遺品整理といった職業に役立ちます。

資格を取得するには?

インテリアコーディネーターの試験概要を他の試験と比較してみましょう。

インテリア図面のイメージ

インテリアコーディネーターの試験概要

インテリアコーディネーターの試験は年に1回行われ、誰でも受験が可能です。

一次試験はインテリアコーディネーターの資格に関する背景から、カーテン・照明・家具といったインテリアに関わるものの知識が問われます。また、住宅などの構造や住環境に関する設備、法律も範囲に含まれるのが特徴です。

二次試験はインテリアの知識を踏まえた上で、論文とパースや図面などを描きます。

  • 試験概要2023年より1次試験の実施期間・実施方式が変更されます
    • 受験申込受付期間:2023年9月15日(金)〜10月15日(日)
    • 一次試験日:2023年9月15日(金)~10月15日(日)
      ※CBT方式のため受験申込時に希望日時の1日程を選択
    • 二次試験日:2023年12月3日(日)
    • 受験手数料:一次試験と二次試験の両方を受ける場合は14,850円(税込)、片方のみの場合は11,550円(税込)

合格率は、一次試験は25%前後、二次試験は59%ほどで、誰でも受験可能な試験ですが、試験範囲が広いことや実技試験もあることから、独学での合格は難しいとされています。

インテリアプランナーの試験概要

インテリアプランナー試験は年に1回行われ、誰でも受験が可能です。
ただし、登録要件には試験合格以外にも特定の学科を卒業または実務経験などがあるため注意が必要です。

学科試験が50問の四肢択一式、設計製図試験は6時間で家具の配置を踏まえた平面図や透視図などの図面・スケッチを描きます。例として、令和4年度の設計課題は「日本料理店のインテリア」の計画でした。

  • 試験概要
    • 受験申込受付期間:2023年3月20日(月)~4月21日(金)と、9月1日(金)~9月29日(金)
    • 学科試験日:2023年6月18日(日)
    • 設計製図試験日:2023年11月19日(日)
    • 受験手数料:学科試験は9,900円(税込)、設計製図試験は16,500円(税込)

学科試験と設計製図試験に合格し、インテリアに関する実務経験が2年以上あるなどの要件を満たして登録を済ませると「インテリアプランナー」の称号が得られます。
合格率は、25%前後と難しめの試験です。

インテリア設計士の試験概要

インテリア設計士の試験は年に1回行われ、1級と2級にわかれている資格です。

受験資格には注意が必要で、2級は20歳以上であれば受験できますが、1級は、特定の学科を卒業またはインテリアコーディネーターの資格に加えて実務経験、または5年以上の実務経験などが無いと受験できません。

2級の学科試験は四肢択一式、設計製図試験は7時間でデザイン計画案や室内設計図・家具などのスケッチを描きます。
1級の学科試験の論文課題は事前に発表され、実技試験の設計課題はコンセプトを論述した上で、平面図や仕上げ表などを描きます。

  • 試験概要
    • 受験申込受付期間:2023年4月24日(月)~6月9日(金)
    • 学科試験日:2023年7月8日(土)
    • 実技試験日:2023年7月9日(日)
    • 受験手数料:学科と実技試験の両科目を受ける場合は15,000円(税込)、1科目だけの場合は10,000円(税込)

合格率は、1級は50%、2級は80%ほどです。

マンションリフォームマネージャーの試験概要

マンションリフォームマネージャーの試験は年に1回行われ、誰でも受験可能です。

学科試験は50問の四肢択一式。設計製図試験は3時間で、マンションの専有部(主に住民が住む部屋の範囲)におけるリフォームのプランニングをします。
学科試験ではマンションなどの集合住宅の歴史や特性、建物の改修に関わる知識が問われます。

  • 試験概要
    • 受験申込受付期間:2023年7月18日(火)~8月25日(金)
    • 試験日:2023年10月1日(日) ※学科・設計製図試験共に同じ
    • 受験手数料:学科と設計製図試験の両科目を受ける場合は14,300円(税込)、1科目だけの場合は11,000円(税込)

合格率は、30%ほどです。

ホームステージャーの試験概要

ホームステージャーの試験は1級と2級があり、片づけや掃除、遺品整理、インテリアの基本から、賃貸・民泊に関する現状などが試験範囲となっています。

  • 試験概要
    • 2級 受験申込受付期間・試験日:
      • 公式ホームページ上のカレンダーで選択できる日(例:1月は各週の水曜日や、土曜日に開催)
    • 1級 受験申込受付期間:公式サイト上で受付できる日の選択が可能
      • 試験日:2023年1月18日(水)東京会場またはオンラインいずれか選択。2日目は2023年1月19日(木)など適宜開催
    • 受験手数料:2級は講座と受験が来場型・オンライン型だと30,000円(税込)、eラーニングだと27,000円(税込)
      1級は認定講座が2日間分が、100,000円(税込)

定期的に試験が開催され、オンラインなどで完結できるのが特徴です。講座の内容を理解し、認定試験を経て問題無ければ合格できます。

まとめ

インテリアに関する資格を5つ紹介しましたが、この中でもインテリアコーディネーターは、誰でも受験可能なうえに、資格の認知度が最も高く就職・転職先の幅が広いことが特徴です。
ただし験範囲が広いことや実技試験もあることから、独学での合格は難しい試験でもあります。

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